竜の姿をみた少女

[童話]竜の姿をみた少女


竜の姿をみた少女 23


「わぁ、竜だぁー! しらかば湖には、竜がい
たんだぁ」 
かなは、びっくりして大声でさけびました。
竜は、だんだんに近づいてきます。

 
「わしは、大昔、たてしな山のふもとに住んで
いた三郎じゃ。わしは、この村が大好きじゃ。
だから、ときどきここへ遊びにくる。おまえと
も、何度か話をしたのぅ。わしは、さっきのじ
いさんじゃ」
「さっきのおじいさん?」
「そう、さっきのじいさんじゃ。わしは、諏訪
湖に住んでいる竜神じゃ」
そういうと、竜はどこかへ消えてしまいました。


          つづく







「竜の姿をみた少女」は、
みほようこ五冊目の童話集「竜の姿をみた少女」
に収録されています。


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