[童話]女神さまからのおくりもの
ゆうすげの花咲く高原で 14
「ゆうすげって、日光きすげのように、群落にはなら
ないのかしら」
「そういえば、あっちに一本、こっちに一本という感
じだね。じゃあ、ここで、暗くなるのを待とうか」
「清太さん。ちょっと早いけれど、むすびを食べよう。
二人っきりで食事をするのは、久しぶりね」
きよは、はしゃいでいます。
「うまい」
「おいしいでしょ。清太さん」
「うん。うまい」
「私、清太さんのために、心をこめてにぎったのよ」
「だから、おいしいんだね。おれ、白米のおにぎりな
んて、初めて食べた」
つづく
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