女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

ゆうすげの花咲く高原で 25


「とうちゃん。ただいま」
「ただいまもどりました。おそくなってすみません」
「おかえり。遅いからどうしたのかと心配していた
のだよ」
吉衛門が、ほっとした顔でいいました。


「とうちゃん。ゆうすげの花って、美しい花ね。私、
時間がたつのもわすれて、ゆうすげの花をみてい
たの。おそくなってごめんなさい」
「無事に帰ってくれば、それでいいのだよ。 清太、
遅くまでご苦労さま。風呂に入って、早くお休み」
吉衛門が、清太に声をかけました。


             つづく


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