女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

ゆうすげの花咲く高原で 21


一枚目の花びらが、ゆっくり開いていきます。
「清太さん。花びらが開いてきたわ」
きよが、うれしそうにいいました。
続いて、二枚目・三枚目・四枚目と、花びらが開い
ていきます。


そして、最後の六枚目の花びらが、今開こうとして
います。
「最後の花びらが開くわ」
きよが、笑顔でいいました。
夕やみの中で、ゆうすげの花だけが、くっきりうか
びあがってみえます。
「ゆうすげの花って、すてきね」
清太には、きよがゆうすげの精のように見えました。


             つづく


この物語の挿絵を募集しています。

https://www.choeisha.com/megami.html



ヤフーのホームページは、昨年三月末で終了。
そのため下記のページへ移行しました。


https://mihoyouko.web.fc2.com/index.html