[童話]女神さまからのおくりもの
ゆうすげの花咲く高原で 15
「わが家でも、白米は特別な日しか食べないわ。普
通の日は、麦やあわ・さつまいも・豆などが入って
いるごはんを食べているでしょ」
「おらの家は貧乏だったから、あわやさつまいもの
中に、ほんの少し米が入ったご飯だった。でも、と
うちゃんやかあちゃんと食べたご飯は、うまかったな」
二人は、たわいない話をしながら、むすびを食べま
した。
幸せなひとときでした。
しばらくして、きよが改まった口調でいいました。
「清太さん。今、縁談の話があるの」
「縁談の話?」
「相手は、清太さんも知っている小諸の次郎さん。
とうちゃんの姉の二番目のこども」
つづく
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