女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

女神さまからのおくりもの 2


清太を追い出したから、ばちがあたったのだろうか。
吉衛門は、自分が大切にしているものを、すべて
なくしてしまったような気がしがっかりしました。
「白駒。おまえだけでも、早く戻ってきておくれ」
吉衛門は、心の中で祈りました。


白駒がいなくなって、十日後。
「とんとん」
「とんとん」
誰か戸をたたいています。
「誰かしら」
窓をあけると、白駒が立っていました。
「白駒。どこへ行っていたの。心配していたのよ」
「きよさん。早く支度をしてください。誰か目をさま
したようです。さあ、早く」
きよは、急いで支度をしました。

 
           つづく


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