[童話]古事記神話「古事記物語」
伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と伊耶那美命(いざなみのみこと) 15
そして、首飾りの玉の緒を、天照大御神に授けま
した。
「天照大御神よ。おまえは、高天原を治めなさい」
「月読神よ。おまえは、夜之食国(よるのおすくに)
を治めよ」
「須佐之男命よ。おまえは、海原を治めなさい」
伊耶那岐命は、そう命じました。
天照大御神と月読神は、父・伊耶那岐命の命令
に従い、委任された国をしっかり治めました。
しかし、末っ子の須佐之男命は、父のいいつけ
を守らず、長いひげがみぞおちのあたりまで届
くほどに成長しても、毎日泣きわめいていました。
「わぁーん、あーん」
須佐之男命が赤ん坊のように大声で泣きさけぶ
ので、青々した山の草や木が枯れてしまいました。
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。