[童話]古事記神話「古事記物語」
伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と伊耶那美命(いざなみのみこと) 16
また、火がついたように大声で泣くので、川や海
の水もひあがってしまいました。
須佐之男命の泣き声を聞いた悪神たちが、あち
こちであばれだし、いろいろな災いがおこるよう
になりました。
伊耶那岐命は、須佐之男命をよび、厳しくしかり
ました。
「おまえは、海原を治めずに、なぜ泣きわめいて
いるのだ」
「大好きな母がいる根之堅州国へ行きたいと、泣
いていたのです」
「そんな勝手なことは許さん。さっさと出ていけ」
伊耶那岐命は、須佐之男命を追放しました。
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。