[童話]古事記神話「古事記物語」
大国主命 稲羽のしろうさぎ 2
ひとのいい大国主命は、八十神たちのたくさんの
荷物を背負い、後からついていきます。
八十神たちは、大国主命のことなどかまわず、ど
んどん先へ行ってしまいました。
八十神たちが、稲羽の気多(けた)海岸を通りか
かると、毛のない赤はだかのうさぎが、地べたに
ころがり苦しんでいました。
それをみた八十神たちは、「うさぎよ。毛をはやし
たければ、海の水につかり、高い山の上で風に
吹かれて寝ているがいい。そうすれば、すぐ毛が
はえてくるぞ」と、うさぎをからかいました。
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。