[童話]古事記神話「古事記物語」
八岐大蛇(やまたのおろち) 5
命は、老夫婦に命じました。
「何度も醸造した強い酒を、たくさんつくってくれ。
そして、家のまわりに垣根をつくり、八つの入口を
つくるのじゃ。それぞれの入口には、強い酒を入れ
た船型の桶をおくのだ」
老夫婦は、いわれたように強い酒を造り、八岐大蛇
を退治する準備をしました。
準備ができると、命たちは八岐大蛇がやってくるの
をじっと待ちました。
数日後。
空一面に黒い雲があらわれたかと思うと、雷がなり
だしました。
ぴかっと稲光も。
不気味な音をたて、八岐大蛇が近づいてきました。
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。