[童話]古事記神話「古事記物語」
「こんな男に、だいじな娘をとられてたまるか」
そう思った命は、大国主命が娘の婿としてふさわし
いかどうか、いろいろ試してみようと思いました。
命は、大国主命を、蛇の室へつれていきました。
室の中には、大小の蛇がうじゃうじゃいます。
「今夜は、ここで寝るがいい」
「えっ、ここで・・・」
「そうじゃ」
命は、はきすてるようにいうと、さっさと室をでていっ
てしまいました。
心のやさしい須勢理比売は、大国主命を気の毒に
思い、比札といって肩かけのようなきれをそっと渡し
ました。
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。