[童話]古事記神話「古事記物語」
やきもちをやく須勢理比売 4
綾織りの帳がひらりとたれている下で、カラムシの
寝具の柔らかな下で、タクの寝具のざわざわ鳴る
下で、淡雪のような私の白い胸をやさしくだいてく
ださい。
そして、私の手を枕にして、ゆっくり足をのばして
おやすみください。
さあ、お酒を飲んでくださいな。
こんな意味の歌を詠むと、二人は杯をかわし、夫
婦のちぎりをかためました。
その後。
大国主命と須勢理比売は、今も出雲の国で仲良
く暮らしています。
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。