古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


沼河比売 11


「一緒に出雲へいってほしい」と、沼河比売にお願
いしましたが、「出雲へは行きません」と拒否されて
しまいました。
出雲には、須勢理比売(すせりひめ)やイナダヒメ
など、おおおぜいの妃がいます。
中でも、本妻の須勢理比売のやきもちは有名でした。


玉造り集団の責任者だった沼河比売は、「越の翡
翠の権利を守らなくては」という気持が強かったの
でしょうか。
大国主命は家来に命じ、沼河比売が寝ている間
に船にのせ、七尾港へ運ばせました。
翌朝、目をさました沼河比売は驚きました。
「なぜ船の上にいるのだろう」と。
沼河比売は、船から脱出する機会をじっと待ちま
した。

 
         つづく



古事記」は、どのようにして編集されたのか?


古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。

http://oomoto.net/sub3-b.html


著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。

http://oomoto.net/sub3-c.html