くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 4
皇子は、旅に疲れたという様子で、ぐったり座って
います。
皇子は、難波の浦での迎えがすむと、玉の枝を立
派な箱に入れ、おおいをかぶせて都へ運びました。
そして、召使いたちをつかい、「くらもちの皇子は、
優曇華の花を持って、都へ行きました」と、うわさを
流したのです。
かぐや姫は、くらもちの皇子のうわさを聞き、「くらも
ちの皇子には、負けてしまったか・・・」と悩みました。
「くらもちの皇子が、旅から帰ってきました」
召使いが告げたので、おじいさんが皇子に会いま
した。
つづく