竹取物語

[童話]竹取物語


くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 13


「内匠寮(たくみづかさ)の金工、綾部の内麻呂が申
し上げます。玉の木の枝を作るために、五穀を断ち、
毎日神仏に祈りながら、千日あまり玉の枝の制作を
しました。でも、くらもちの皇子から、まだ玉の枝の謝
礼をもらっていません。ちゃんと謝礼をいただき、貧
しい弟子にやりたいのです」と。


おじいさんは、この金工たちは、何をいっているのだ
ろうと思いました。
くらもちの皇子は、まさか金工たちがかぐや姫の家に
まで押しかけてくると思っていなかったので、びっくり
しあわてています。

 
         つづく