竹取物語

[童話]竹取物語


帝、かぐや姫の昇天を確かめる 14

 
帝のおそばにお仕えできなかったのも、私が月の国
の人だったからです。命令に従わない無礼なやつめ
と思われているのが、ほんとうに残念です」


 今はとて天の羽衣着るをりぞ

 君をあはれと思ひいでける


かぐや姫は歌をつけ、帝への手紙に、壺に入った不
老の薬を添えました。
そして、帝に献上するようにと、頭中将を呼び依頼し
ました。


          つづく