竹取物語

[童話]竹取物語


帝、かぐや姫の昇天を確かめる 3

 
兵士たちを、家の土塀の上に千人、屋根の上に千
人配置し、使用人とともに、かぐや姫を守りました。
使用人たちも、兵士と同じように、弓矢を持ち武装
しています。
兵士の一部を屋根からおろし、家の中にいるかぐや
姫も守りました。


おばあさんは、塗籠の中で、かぐや姫を抱いて座っ
ています。
おじいさんは、塗籠の戸に鍵をかけ、戸口に座りま
した。
おじいさんは、兵士たちにお願いしました。
「こんなにおおぜいの人で、かぐや姫を守っている
のだから、月の国の人たちに負けるはずはない。ち
ょっとでも、空を何かが飛んだら、殺してくれ」と。


            つづく