竹取物語

[童話]竹取物語


帝、かぐや姫の昇天を確かめる 13

 
「ちょっと待ってください。天の羽衣を着ると、心が
変わってしまいます。ひとこといっておかなくては
ならないことがあります」
「姫、早くしなさい」といって、天人たちがいらいら
して待っています。


姫は、帝に手紙を書きました。
「このように、おおぜいの兵士を、派遣していただ
きありがとうございました。みんなで、月からの迎え
をとめていただきましたが、月から迎えがきて、これ
から月に帰ります。くやしくそして悲しいです。


            つづく