牛に乗ったお玉さま

[童話]牛に乗ったお玉さま


    牛に乗ったお玉さま 4


しばらくすると、お玉の美しさが評判になり、あちこち
から縁談がもちこまれるようになりました。
しかし、お玉は、両親のすすめる縁談をすべてことわ
っていました。
「こんないい話はないのに。お玉、見合いだけでもし
ておくれ」
両親は、ある若者との見合いの日を、強引に決めて
しまいました。


見合いの日の前日。
「観音様にお参りに行ってきます」
そういって、お玉は黒の背にのりでかけていきました。


           つづく