富士山の好きな少女

[童話]富士山の好きな少女


    富士山の好きな少女 7


「私は、富士山に住んでいるこのはなさくや姫です。
あなたに会えるのを楽しみにしていました。あなた
は、富士山が好きなのですね。それに、なんて心の
やさしいしい少女なのでしょう。


今日は、大切にしている首かざりを、あなたにあげ
ましょう。これは、ダイヤモンド富士といって、この世
に一つしかない宝石です。この首かざりを身につけ
ていると、どんな苦しいことも、悲しいことも、乗りこえ
られますよ。これからもおじいさんを大切にしてあげ
てね」


             つづく