2021-12-22 海彦山彦 童話 [童話]海彦山彦 海彦山彦 26 豊玉比売は、山彦がのぞき見したことは許せなか ったけれど、山彦のことは大好きだったのです。 山彦のことを忘れることができない豊玉比売は、 玉依比売に歌をことづけました。 赤玉は緒さえ光れど白玉の 君が装ひし貴くありけり 豊玉比売の歌をうけとった山彦は、こんな歌を返 しました。 奥つ島鴨著(ど)く島に我が率寝し 妹は忘れじ世のことごとに つづく