2021-12-08 海彦山彦 童話 [童話]海彦山彦 海彦山彦 12 豊玉比売は、父の海の神に知らせました。 「父上、宮殿の入口にすてきな青年がきております」 「どなたかな」 海の神は、外に出て確かめました。 「あのかたは、瓊瓊杵尊さまの御子・山彦さまじゃ」 「瓊瓊杵尊さま?」 「瓊瓊杵尊さまは、天照大御神さまの孫。そのかたの 御子が、山彦さまじゃ」 「山彦さま、どうぞ中へ」 海の神は、山彦を宮殿の中へ案内しました。 そして、海驢(あしか)の皮の敷物を何枚も重ね、そ の上にまた絹の敷物を何枚も重ねてしきました。 つづく