大国主命

[童話]大国主命


      少名毘古那(すくなびこな) 3


「あの小さな神様は、あなたのこどもでしょうか」
「そう、わしのこどもじゃ。あまりに小さいので、指の
間からこぼれ落ちてしまったのだ。少名毘古那と力を合
わせ、二人でりっぱな国を作りなさい」
神産巣日神がいいました。
大国主命は、少名毘古那とともに、豊かな暮らしやすい
国を作っていきました。
 

しばらくして、少名毘古那は、常世の国へ帰っていって
しまいました。
大国主命は「これから一人で立派な国を作っていけるだ
ろうか」と心配しました。
そんな時。
海を照らして寄ってくる神がいました。


           つづく