古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


少名毘古那(すくなびこな) 2
 

「あの小さな神様は、誰じゃ」
大国主命は、近くにいたひき蛙に聞きました。
すると、「クエビコが知っているでしょう」と。
クエビコとは、たんぼの中に立っているかかし。
たいそうなものしりでした。
「小さな神様は、神産巣日神(かむむすひのかみ)
の子で、少名毘古那ですよ」
かかしが、そう教えてくれました。


神産巣日神なら、大国主命もよく知っています。
八十神たちにいじめられ、猪に似た真っ赤に焼け
た石を抱いて大やけどをした時、大国主命を助け
てくれた恩人でした。

 
         つづく



古事記」は、どのようにして編集されたのか?


古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。

http://oomoto.net/sub3-b.html


著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。

http://oomoto.net/sub3-c.html