八岐大蛇

[童話]八岐大蛇(やまたのおろち


    八岐大蛇 6


準備ができると、命たちは八岐大蛇がやってくるの
をじっと待ちました。

数日後。
空一面に黒い雲があらわれたかと思うと、雷がなり
だしました。
ぴかっと稲光も。
不気味な音をたて、八岐大蛇が近づいてきました。


鋭いきばをむきだし、八つの鎌首をくねらせながら、
垣根の近くまできました。
八岐大蛇は、八つの酒桶に頭をつっこむと、うまそ
うに酒を飲み始めました。


        つづく