伊耶那岐命と伊耶那美命

[童話]伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と伊耶那美命(いざなみのみこと)


    伊耶那岐命と伊耶那美命 3



「なんてすてきなかたでしょう」
「なんとかわいい乙女だろう」
「でも・・・女から先にことばをかけたのは、まず
かったのではないか」
そういいながら、結婚しました。


しかし、生まれた子は、ぐにゃぐにゃの「ひるこ」
でした。
二神は、初めて生んだ子を、葦の舟にのせて流しま
した。
次に生まれた子も、あわあわとして頼りない淡島で
した。
「残念なことに、わしらが生んだこどもは、どの子
も未熟じゃ。高天原へ行き、どうしたらしっかりし
たこどもが生まれるか、天津神に相談してみよう」


         つづく