天照大御神と須佐之男命 

[童話]天照大御神須佐之男


    天照大御神須佐之男命 6


「くそのような物は、弟が酔ってはいたのでは」
「田のあぜをこわしたのも、溝を埋めたのも、土地を広
くしようと思ってやったのでしょう」
天照大御神は、須佐之男命がやったことをかばいました。
須佐之男命のいたずらは、だんだんにひどくなっていき
ました。


ある日。
天照大御神が、はた織り小屋で、女神たちに布を織らせ
ていた時。
須佐之男命は天井に穴を開け、皮をはいだ斑入りの馬を、
穴から落しました。
はたを織っていた女神がびっくりして、横糸を通す道具
で下腹をつき死んでしまいました。
その様子をみた天照大御神はこわくなり、天の岩屋の戸
を開け、中に閉じこもってしまいました。


            つづく