天照大御神と須佐之男命 

[童話]天照大御神須佐之男


    天照大御神須佐之男命 5


左と右の手に巻いた玉から生まれた神が、活津日子根
命(いくつひこねのみこと)と熊野久須卑命(くまの
くすひのみこと)。
五柱の男の神が生まれました。
「後から生まれた男の神は、私の持物から生まれたか
ら、当然私のもの。先に生まれた女神は、おまえの子
である」
天照大御神がいいました。


すると、須佐之男命が、「わしの心が清いから、おとな
しい女神ばかり生まれたのだ。だから、わしの勝ちじゃ」
と、じまんしました。
天照大御神に勝った須佐之男命は、田のあぜをこわした
り、溝を埋めたり、大嘗(おおにえ)をする神殿に、く
そをまきちらしたりました。


            つづく