[童話]明神さまの姿をみた少女
明神さまの姿をみた少女 11
心の優しい少女がこの高原にきた時、赤い
ちょうはどこからかでてくるのじゃ。今ま
でくじゃくちょうの舞をみたものは一人も
いないぞ。おまえだけじゃ。わしもあそこ
でみていたが、うっとりするような、美し
い舞じゃったのー」
その声は少年の声ではなく、いつか聞いた
ことのある明神さまの声でした。
少女は明神さまに病気の兄のことを、何度
も何度もお願いしました。
つづく
「明神さまの姿をみた少女」は、
みほようこ初めての童話集「風の神様
からのおくりものに収録されています。
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