明神さまの姿をみた少女

[童話]明神さまの姿をみた少女


明神さまの姿をみた少女 10


穴の中に入ってみると、中には広い部屋が
ありました。
大きなニ本のろうそくにてらされてみえた
もの、それはりりしい少年の姿でした。
少年は黒い冠をかぶり、真っ白い着物の上
にこい緑色の上着をきていました。


「少女よ、よくきたのー。わしはおまえに
会える日をずーと待っていたぞ。わしは諏
訪の神・明神じゃよ。さっき松虫草のまわ
りをまっていた赤いちょうは、くじゃくち
ょうというのじゃ。この高原にきても、く
じゃくちょうはめったにみれんぞ。


        つづく





「明神さまの姿をみた少女」は、
みほようこ初めての童話集「風の神様
からのおくりものに収録されています。


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