[童話]明神さまの姿をみた少女
明神さまの姿をみた少女 12
「おまえの兄を思う気持は、よくわかった。
何年か後には、おまえの兄はきっとよくな
るだろう。いつまでも優しい心を忘れずに
生きていくのじゃよ。今日ここでわしに会
ったことは、決してだれにもいうではない
ぞ。くじゃくちょうの舞のこともな。
では明日また社であおう。待っているぞー」
こういうと、明神さまは「ぴゅー」と風に
なって、いつも住んでおられる社の方にむ
かってとんでいきました。
つづく
「明神さまの姿をみた少女」は、
みほようこ初めての童話集「風の神様
からのおくりものに収録されています。
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