ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


ふしぎな鈴 8


小桜姫とふしぎな鈴 6


その鈴は、諸国を旅していた坊さんが、大江
家に泊まった時、お礼にくれたものでした。
「この鈴を、大切にするように」
そういって、坊さんは立ち去ったそうです。


一つは、桜の花びらで囲まれた中に、小さな
鈴が入っていました。
「リーン・リーン・リーン」
鈴虫が鳴いているような、すんだ音色の鈴で
した。
姫はこの鈴がお気に入りで、なくなるまで大
切にしていました。

    
        つづく





「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。


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