[童話]ふしぎな鈴
ふしぎな鈴 9
小桜姫とふしぎな鈴 7
もう一つの鈴は、桃の実の形をしていて、中
に入っている鈴も、少し大きめです。
「リーン・リーン・コロンころん」
なんともいえない良い音がします。
和紙でできていて、あどけないこどもの顔が
かいてありました。
姫が十才になった春のある日。
姫は庭へでて、満開の桜をじっとながめてい
ました。
そして、おとうさんからもらった桜の鈴を、
何回かふってみました。
「リーン・リーン・リーン…」
姫が七回鈴をふった時、どこからか話し声が
聞こえてきました。
つづく
「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。
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