[童話]ふしぎな鈴
ふしぎな鈴 47
校長先生と桜の鈴 5
「私はどこかでこの鈴の音を聞いたことがある。
どこで聞いたのだろうか?」
しかし、どこで聞いたのか、校長先生には思い
出せませんでした。
「リーン・リーン・コロンころん」
「リーン・リーン・コロンころん」
何度も鈴の音を聞いているうちに、校長先生の
頭の中に、遠い昔のある光景が、ぼんやり浮か
んできました。
大きなおやしき…たくさんの木が植えてある広
い庭…庭へやってくるいろいろな小鳥…そして
庭で遊んでいるかわいい女の子。
遠い昔のことが、少しずつ少しずつ校長先生の
頭の中によみがえってきたのです。
つづく
「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。
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