[童話]ふしぎな鈴
ふしぎな鈴 33
おとうさんと沼へおにやんまや銀やんまをとり
にいったこと、庭できあげはや黒あげはをとっ
たことが、まるで昨日のことのように、なつか
しく思い出されました。
「やさしいとうちゃんだった。私はとうちゃん
が大好き」
かなは、心の中で何度もそうつぶやきました。
おとうさんがなくなった夜のことです。
「リーン・リーン・コロンころん」
「リーン・リーン・コロンころん」
誰が鈴をふっているのでしょうか。
どこからか鈴の音が聞こえてきました。
つづく
「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。
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