[童話]ふしぎな鈴
ふしぎな鈴 53
お月さまの耳かざり 1
秋のある日。
かなはりゅうといっしょに、散歩に行きました。
りゅうは散歩が大好き。
かなの顔をみると、「散歩にいこう、散歩にい
こう」と、大声でさいそくします。
かなとりゅうは、いつもの道を走ったり、歩い
たり、休んだりしながら散歩しました。
細い道のまわりには、ずっとたんぼが続いてい
ます。
たんぼにはかりとったばかりの稲が、はざ(稲
を干すためのたな)にかけてありました。
はざのまわりを、赤とんぼがすーいすーいとと
んでいます。
つづく
「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。
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