ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


ふしぎな鈴 54


お月さまの耳かざり 2


雲ひとつない真っ青な西の空が、だんだんにう
すいクリーム色に変わってきました。
かなとりゅうは、たちどまって西の空をじっと
みていました。
すると、空の色がうすい橙色から、濃い橙色に
なりました。
「なんてきれいだろう」
みていると、もっと美しいあかね色になりました。


どのくらいの時間がすぎたのでしょうか。
気がつくと、あたりはうす暗くなっていました。
うす暗くなった道を、かなとりゅうは、家にい
そぎました。
長い坂道をのぼり、平らな道にでた時、空には
もうお月さまがでていました。

 
          つづく





「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu3.html



本の注文は、鳥影社へ

https://www.choeisha.com/order.html