ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


ふしぎな鈴 52


校長先生と桜の鈴 10


校長先生から桜の鈴をもらったかなは、毎日
りゅうと散歩しました。
「りゅう。りゅうはどこからきたの?」
「ぼくはね、遠い国からきたんだ。かなさん
のおとうさんにたのまれて、この国へきたん
だよ。おとうさんはね、あちらの国で元気で
暮らしているから、心配しないでね」
りゅうはそういいました。


りゅうは気の強い犬でしたが、人の気持がわ
かる利口な犬でした。
かなは、りゅうの顔を初めてみた時「この犬
は、とうちゃんの顔にそっくりだ」と思いま
した。

 
          つづく





「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。


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