ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


ふしぎな鈴 62


ふしぎなリュック 2


「なぜ灰色のリュックのことが、気になるの
だろうか」
かなはふしぎに思いました。
古杉先生もかなの顔を初めてみた時、いつか
どこかで会ったことがあるような、とてもな
つかしい気がしました。
「どこで会ったのだろうか?」
でも、どこであったのか、先生には思い出せ
ませんでした。


「前世って、本当にあるのだろうか?」
「もし前世があるとすれば、私とかなは、ど
んな間柄だったのだろう。ぜんぜん知らない
人だったのだろうか。それとも仲のいい兄と
妹だったのだろうか。仲の良い父と娘だった
のだろうか・・・。いや、おじとめいだった
のかもしれない。もしかしたら、私とかなは
仲のいい夫婦だったのかもしれない」


          つづく





「ふしぎな鈴」は、
みほようこ三冊目の童話「ふしぎな鈴」
に収録されています。


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