かきつばたになった少女

[童話]かきつばたになった少女


かきつばたになった少女 18


その後。
かきつばたは、何度か霧が峰へ行きました。
「おばさまに、きすげの花・・・」をという
気持もありましたが、「もう一度山彦に会い
たい」という気持が強かったのです。
しかし、山彦には会えませんでした。


そんなある日。
「今日こそ、山彦に会えますように」
かきつばたは祈るような気持で、山彦と初め
て会った沼のほとりで、山彦がやってくるの
をじっと待っていました。


すると・・・。
草原のむこうから、山彦が走ってくるではあ
りませんか。


        つづく





「かきつばたになった少女」は、
みほようこ四冊目の童話集「ライオンめざめる」
に収録されています。


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