女神さまとの約束

[童話]女神さまとの約束


女神さまとの約束 26


白駒は、あっという間に、長者をつれて硫黄岳の
岩場へもどってきました。
長者は、白駒の背からおりると、よろよろっと三
歩くらい歩きました。
「とうちゃん。だいじょうぶ?」
ふくは、長者にかけよりました。


「ああ、だいじょうぶだよ。ふく、一人で歩けたよ」
長者がうれしそうにいいました。
「とうちゃん。いつから歩けるようになったの」
「たった今、歩けるようになったのだ」
おぼつかない足どりでしたが、長者は歩けるよう
になりうれしそうでした。


          つづく







「女神さまとの約束」は、
みほようこ五冊目の童話集「竜の姿をみた少女」
に収録されています。


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