[童話]女神さまとの約束
女神さまとの約束 27
「女神さまが、おとうさんを守ってくださったので
しょう。おとうさんが歩けるようになって、よかっ
たですね」
白駒も、うれしそうでした。
「とうちゃん。これが、黄金色の花だよ」
「おお、これが黄金色の花か。こんな美しい花は、
みたことがない」
長者は、花をみて驚きました。
「とうちゃん。手と足を、早く湯の中へ入れてごら
ん。体が楽になるから」
長者は、手と足を、湯の中へ入れました。
「うーん、気持がいい。生きかえるような気がする」
長者は、うっとりした顔でいいました。
つづく
「女神さまとの約束」は、
みほようこ五冊目の童話集「竜の姿をみた少女」
に収録されています。
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