女神さまとの約束

[童話]女神さまとの約束


女神さまとの約束 47


白駒は、こまってしまいました。
「三日くらいだったら、だいじょうぶだろう」
そう思った白駒は、しぶしぶふくを家へ送っていき
ました。
「ふくさん、三日間だけですよ。三日たったら、迎
えにきますからね」
そういって、白駒は帰って行きました。


「とうちゃん、ただいま」
「ふく。女神さまとの約束は、どうしたのかね。約
束を守らないと、大変なことになるというではない
か。だいじょうぶかい」
「とうちゃん。三日たったら、また硫黄岳へもどる
から、だいじょうぶだよ」
「そうか、じゃあ、ゆっくり休んでいきなさい」
長者は、ふくに会えてうれしそうでした。


          つづく







「女神さまとの約束」は、
みほようこ五冊目の童話集「竜の姿をみた少女」
に収録されています。


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