[童話]女神さまとの約束
女神さまとの約束 28
ふくは、湯でひたした花びらで、長者の体をやさし
くさすってあげました。
すると、どす黒かった長者の顔が、うっすらと桃色
になりました。
「とうちゃん。きっと元気になれるよ」
「そうだな。元気になれそうな気がする」
長者は、にっこり笑いながらいいました。
「白駒。とうちゃんは、どこで休んだらいいの?」
「女神さまが、部屋を用意してあります。そこへ案
内しましょう」
白駒は、長者を背に乗せると、その場所へ案内して
くれました。
つづく
「女神さまとの約束」は、
みほようこ五冊目の童話集「竜の姿をみた少女」
に収録されています。
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