竜の姿をみた少女

[童話]竜の姿をみた少女


竜の姿をみた少女 9


そんな春のある日。
かなは、一人でしらかば湖へ行きました。
そして、しらかばの木の下で、湖をながめ
ていました。


すると・・・。
どこからか、小さな声が聞こえてきました。
「だれかしら」
あたりをみまわしましたが、だれもいません。
耳をすませて聞いていると、こんな話し声
が聞こえてきました。
「しらかばさん。・・・三郎さまは・・・
今年も・・・この湖へ・・・みえるかしら」
「ああ、みえるとも。・・・三郎さまは・・
・この村が・・・大好きだからね」


          つづく







「竜の姿をみた少女」は、
みほようこ五冊目の童話集「竜の姿をみた少女」
に収録されています。


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