[童話]女神さまからのおくりもの
座禅草が咲いている高原で 12
「そんな縁で、清太さんはわが家へきてくれた
のね。あの家に、ふくちゃんという女の子がい
たでしょ」
「いたよ。ふくちゃんは、かわいい少女だった。
ふくちゃんはね、かあちゃんの乳で育ったん
だよ」
「えっ、ほんとう? じゃあ、二人は、兄と妹の
ように育ったのね」
「うん。でも、ふくちゃんは・・・八才の時になく
なってしまった」
「その話、とうちゃんから聞いたことがある。ふ
くちゃんは、一人で守屋山へ福寿草の花をと
りに行って、なくなったんでしょ」
つづく
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