[童話]女神さまからのおくりもの
座禅草が咲いている高原で 9
「きよちゃん。赤褐色の部分を、なんというか知
っている? ぶつえんほうというんだよ」
「ぶつえんほう?」
「そう。仏の炎の苞と書くんだよ」
清太は、地面に「仏炎苞」と書きました。
「そして、黄色の部分が花。座禅草はね、雪が降
っても、霜がおりても、二十数度に体温を保って
いるんだって。その体温で、雪をとかして芽をだ
すそうだよ。座禅草のような植物を、発熱植物と
いうんだ」
「清太さんは、なんでも知っているのね」
「かあちゃんが教えてくれたんだ。かあちゃんは、
花や小鳥が大好き。きよちゃんにも、いつかかあ
ちゃんを紹介するね」
つづく
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