[童話]女神さまからのおくりもの
ゆうすげの花咲く高原で 20
一方、きよも、「私は、清太さんが大好き。
清太さんは、私のことをどう思っているのかしら」と、
心の中で問いかけていたのです。
どのくらいの時間がすぎたのでしょうか。
二人には、長い時間がすぎたように感じました。
あたりがだんだんうす暗くなってきました。
どこからか、いい香りがしてきます。
みると、ゆうすげのつぼみが大きくふくらんでいます。
鮮やかな黄色のつぼみでした。
「きよちゃん。もう少しで、ゆうすげの花が咲くよ」
重苦しい空気をかえようと、清太が明るい声でいいま
した。
つづく
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