女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

ゆうすげの花咲く高原で 23


「清太。おまえは、誰に遠慮をしているのだ。吉
衛門に遠慮をしているのか。きよが好きなら、好
きだよといえばよいではないか」
どこからか、また声が聞こえてきました。


おらは、世話になっている庄屋さまに、遠慮をし
ているのかもしれない。
心からきよちゃんが好きなら、誰にも遠慮するこ
となどないのに。
こんな心の声も聞こえてきました。
でも、清太は、自分の気持をきよに伝えることが
できなかったのです。
きよちゃんには、幸せになってほしい。
大好きだからこそ、自分は身をひくべきだと、清
太は思ったのです。


             つづく


この物語の挿絵を募集しています。

https://www.choeisha.com/megami.html



ヤフーのホームページは、昨年三月末で終了。
そのため下記のページへ移行しました。


https://mihoyouko.web.fc2.com/index.html