[童話]女神さまからのおくりもの
ゆうすげの花咲く高原で 23
「清太。おまえは、誰に遠慮をしているのだ。吉
衛門に遠慮をしているのか。きよが好きなら、好
きだよといえばよいではないか」
どこからか、また声が聞こえてきました。
おらは、世話になっている庄屋さまに、遠慮をし
ているのかもしれない。
心からきよちゃんが好きなら、誰にも遠慮するこ
となどないのに。
こんな心の声も聞こえてきました。
でも、清太は、自分の気持をきよに伝えることが
できなかったのです。
きよちゃんには、幸せになってほしい。
大好きだからこそ、自分は身をひくべきだと、清
太は思ったのです。
つづく
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