女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

清太、山の中の湖へ 8


庄屋は、おらのことを、よく働く使用人としかみて
いなかったのか。
おらの家は、貧乏だ。
でも、とうちゃんもかあちゃんも、毎日一生けんめ
い働いている。
そんな父と母を否定されたような気がし、清太は
みじめな気持でいっぱいだったのです。


清太は、貧乏がつらいと思ったことは、一度もあり
ません。
でも、今回だけは、貧乏とは、つらく悲しいものだ
なと思いました。
清太は、湖のほとりで、ゆっくり休みました。


           つづく


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